佐藤です。
70~80年代に青春時代を送った我々世代にとって、
昨今のアナログレコードブームは、ちょっと嬉しい出来事でした。
しかも我々世代のファンが復活しただけでなく、若いファン、
特に女性にまで人気が広がっているとのこと。
10年前にはまったく想像ができなかった状況になってきています。
そして、私の場合です。
私もアナログレコードで音楽を楽しんでいますが、
今のブームでの復活組ではありません。
若いころに集めていたレコードを、こっそり、
秘かに自宅で聴き続けていた、隠れ愛好家であります。
だからと言ってアナログレコード信奉者という訳ではなく、
CDやデジタルオーディオプレーヤーでも日々音楽を楽しんでいます。
あくまでも、音楽を楽しむ手段のひとつという位置づけです。
そのような訳で、私のアナログオーディオ機器は、
今のブームで華々しくPRされている最新の機器ではなく、
昔からコツコツと使い込んできた馴染みの愛用機であります。
そこで、決して自慢できるようなものではありませんが、
この場を借りてご紹介したいと思います。
まずは、プレーヤーです。
日本が誇るブランドDENONのDP-30Lです。
学生時代に買ったもので、40年あまり使っていますが、まだまだ健在です。
ネットで検索してみると、1979年のグッドデザイン賞を受賞していたりしています。
カートリッジはMMカートリッジを2種類、
ともにSHAREブランドのME75ED とM44G。
両方とも30年程前に購入したもの。
レコード低迷期は、交換針の入手が困難でしたが、
今はamazonでポツッとして、簡単に買うことができます。
アンプは今流行りのデジタルアンプですが、
中華アンプと呼ばれている中国製廉価版アンプ。
中国製ではありますが、Tripath TA2020というマニアから
高評価を受けている半導体素子を搭載したもの。
樋口一葉1枚程度の価格ですが、オーディオ専業メーカーの数万円の製品に
劣らないとの評価を受けているようです。
下の写真は、中華アンプの購入前に使っていた自作のデジタルアンプです。
自作とは言っても、基板付キットを組み立て、ケースに加工して収めたものです。
これに使用したケースや端子などの部品は、日立駅近く(つまり弊社の近所)にあった
常磐電気商会さんで購入したものです。
この近辺で現物を確認しながら購入できる唯一のパーツ屋さんだったのですが、
2016年に残念ながら閉店されました。
スピーカーは、Electro Voice 205-8Aという小口径のフルレンジを、
バスレフBOXに収めて鳴らしています。この機種はお手軽な廉価版ですが、
昔JBLと並ぶ代表的なスピーカーブランドだったALTECを買収したElectroVoiceが、
その製品コンセプトを継承して販売していたモデルです。
「いつかはクラウン」ではなく、「いつかはALTEC」の夢を、
少しだけ満足させてもらっています。
以上、私のアナログ装置は、お金を掛けずに(掛けられなかった)、
ただシンプルで良いものを時間をかけて使い込んできたものです。
そして、これからも私の音楽生活の中ので生き続ける仲間でもあります。
【追伸】
それで、何を聴いているの? 仰せの通りですが、
それは次回以降のお楽しみ。
取りあえず、学生時代からの愛聴盤3枚のジャケット写真だけ掲載して終わりとします。