突然ですが皆様、『オタクファッション』と聞いて何を想像されますか?
「あーアレやろアレ! 萌えキャラが描かれているヤツやろ! デカデカと!」
……まあこんな感じのことを思うでしょう。私もそうっちゃそうです。
多分そう・部分的にそう、とでも言いましょうか。実際そういった類の服は結構出回っております。オタク以外の人間が、ともすればオタクであっても街中で見かけたらギョッとするであろうアレです。
いやぁ以前街中でその手の服を着ている人を見かけた時は畏敬の念を抱きましたよ。「貴方様こそが真のオタクでございます……!」って具合に。私に大衆の前でああいった服を着る勇気はありません。
話題が話題であるにも拘らず、私その類の服は持ってないんですよねぇ。近しいのはあるんですけど。折角ですし一着買ってみようかしら?
閑話休題。
さて、オタクファッションとでも呼ぶべきものに対する認識は上記のようなものではないか——仮にそうだとして、実際は「そうでもねェさ!」と言いたいところです。
オタクファッションとでも呼ぶべきものの深奥に未だ至らぬ身なれど、入って50メートルくらいの場所にはいると自負しているので、私物を紹介しつつあれこれ語っていきます。
こういうのって例えばオタク向けグッズを幅広く販売しているところや、どこかのブランドとコラボして出すイメージが強いと思うんですよ。後者に関しては例えばユニクロさんのUTとかですね。
しかしながら、こういうコラボに特化したブランドが存在しているのも事実。私が愛用しているのは『SuperGroupies』さんと『TORCH TORCH』さんですね。
アニメやゲームとコラボしたアパレル・グッズ通販 | SuperGroupies(スーパーグルーピーズ) (super-groupies.com)
TORCH TORCH(トーチトーチ) from Mamegyorai
この二つのブランドは様々なコンテンツとコラボしているのですが、その商品は普段使いにも問題のないものばかりです。ですが、しっかり見てみるとそのコンテンツを基にした意匠があるのです。知らない人が見れば「お、ええデザインやな」と思うでしょうし、知っている人が見れば「おお同志よ!」と交信したくなることでしょう。
ちなみに服だけに限らず、ネックレスや腕時計などのアクセサリー、ストール、財布、靴などと様々な商品を取り扱っております。
もう一つ、少々特殊なブランドがあります。その名も『RADIO EVA』さん。これも私の愛用ブランドの一つです。
エヴァンゲリオン公式アパレルブランド [RADIO EVA] (radio-eva.jp)
EVA、そうあのエヴァ。新世紀エヴァンゲリオンです。
そのブランド名からも分かる通り、エヴァの商品に特化したブランドです。こちらも先述の二つと同様に普段使いにも問題のないものではありますが、エヴァ特化故かあちらよりも取り扱う商品の種類が多いです。スマホ関連のグッズとか家具とか、あと確かコラボか何かで自転車も販売していたような。
ブランド紹介はこの程度にして、それでは実際にどういうものがあるか見ていきましょうか。
まず、そのコンテンツにあるアイテムやエンブレムなどをそのまま再現したものです。例えば以下の画像。
一つは『ARMORED CORE Ⅵ FIRES OF RUBICON』(TORCH TORCHさん)、もう一つは『Bloodborne』(TORCH TORCHさん)のグッズとなります。
ゲームやっていたりアニメ見ていたりすると「これデザイン良いしワイも身につけたいなぁ……!」って思うことありません? これらはそれを叶えてくれるグッズと言えるでしょう。上の画像を見て分かる通り、普段使いにも耐えられるデザインしているんですよ。
一方はゲーム内のキャラクターのエンブレム、もう一方はゲーム内で実際に獲得できるアイテムとなっております。
知らない方々からすれば「良いデザインのアイテム」としか思わないことでしょう。私のような「周りの目が気になるけど、オタクとしての自分を表現したい……!」って人にはありがたいものです。
ちなみにキャラクターの服を完全再現したというものもあります。ただ現時点でそういった服は一着も持っていないので、気になる方は自分で調べてみて下さい。服ではないんですけど、キャラクターが用いるストールを完全再現したものならあります。こちらもBloodborne(SuperGroupiesさん)です。
そういった完全再現したものだけでなく、コンテンツに見られる要素を何かしらの形で取り入れているものもあります。
財布と腕時計はBloodborne(SuperGroupiesさん)、服はエヴァ(RADIO EVAさん)と『Cyberpunk 2077』(『吉考欺(ジーコアズ)工業』さん)です。
Bloodborneのものは、例えば財布はゲーム内に登場する文字を利用しており、腕時計はステージや作品の雰囲気そのものを再現しております。
このエヴァの服に関しては、真ん中に「Longinus」の文字が浮かんでいて、その下には新劇場版Qでのバカシンジもといガキシンジの台詞が。そしてよくよく見てみると、この赤い奴はロンギヌスの槍になっています。
そして最後はCyberpunk2077。パッと見「コレのどこにゲーム要素が……?」って思われることでしょう。何と「高層ビルの景色に使われる特殊処理」や「身体改造のパターン」が基になっているとのことで、「それ使うんや!?」と私も驚きました。
このように、そのコンテンツで馴染みのあるアイテムから特殊処理のような意外なところまで、様々なものがファッションとして取り入れられ得るのです。
冒頭で萌えキャラが描かれている服に近しいものは持っていると言いましたが、それの紹介もしていきます。まずはコレ。
コレもBloodborne(TORCH TORCHさん)のものですね。「ブラボ多くね?」と思われたことでしょうが、私を狂わせたゲームですのでね。思い入れがかなり強いんです。
このゲーム、キャラデザインが所謂「The・萌え!」とは程遠くて、それもあって個人的にはむっちゃ着やすいんですよね。あまり衆目を集めない、とでも言いますか。それから、デザインや作風が古風な印象とマッチしているのも良きです。
もう一つなんですけど、「The・萌え!」という感じの服、持ってるっちゃ持ってるんですよ。ただ個人的には冒頭で触れた奴と一括りにしたくないという思いがありましてね……以下の画像です。
コレは『NEEDY GIRL OVERDOSE』っていうゲームの公式さんが取り扱っている服ですね。
地雷系……なんですかね? 正直私はファッションに明るいか暗いかと言えば暗い方なので、恥ずかしながらよく分かっておらず……でも地雷系のサイトでこういったものも取り扱っていたので、多分そうなのかと。
実際こういった服って特に都会の方とかでよく見かけるじゃないですか。正確なジャンル名は分からないんですけど、一大ジャンルとして確立していて、それもあって冒頭のものとは別物みたいな印象を抱いております。
そもそもデザインが素晴らしく、そして先述のような一大ジャンル感、皆が着ているぜという印象もあって、こういった服は楽しく着ることができます。私こういった服が大好きでしてね、そりゃもうえっぐいくらい気分がブチ上がりますよ。街歩いている時に見かけたら「うわその服むっちゃ欲しい!」っていつも思って……げふんげふん。長くなるのでこの辺で。
ともかく、例え萌えキャラがでかでかと描かれている服であったとしても、こんな風にファッションに取り込んでくれれば着やすいものです、ええ。
本筋から少しずれている感は否めないんですけど、最後にオタクファッションの遊び心について触れておきましょう。
ブランドによりけりですけど、コンテンツに登場する何かが隠されている場合があるんです。例えばコレ。
TORCH TORCHさんの服ではよくこういったのが取り入れられています。ゲーム内に登場するアイテムや状態異常、そして台詞まであります。
コレ特に面白いのが、ものによっては例え同じ服を買ったとしても違うデザインが出てくるかもしれないってところなんですよね。つまり完全ランダムです。
例えばコレはゲーム内で入手できるアイテムなんですけど、実際にゲーム内でも複数種類ある中からランダムで入手できる仕様となってるんですよ。普通そこまでやります? もう素晴らしいですよホンマに。愛です、愛ですよ皆様方。
もうね、オタクなんてチョロい生き物ですからね。こういう遊び心に満ちた要素があると分かるや否や、微笑を浮かべて腕組んで連続で頷くんですわ。はい私です。
このようにオタクファッションと呼ぶべきものには様々なものが存在しておりまして、普段使いに打って付けのものも多々あります。
やっぱり自分の好きなコンテンツの服とかがあるとむっちゃ欲しくなるじゃないですか、そのコンテンツへの愛故に。皆様方も是非ご自身の好きなコンテンツのアイテムを購入し、気分をブチ上げていこうじゃありませんか。
最後に。クッソ強いオタクではありませんが、私はオタクとしての自分を多少は誇りに思っておりまして、だからこそ自分の好きなコンテンツを身に纏えることが非常に嬉しく、そして楽しく思っております。オタク向けの様々なアイテムを作って販売して下さるブランドさん、メーカーさんに感謝を。